ハンガリー・オルバン首相、「致命的な」ヒラリーの敗北に歓喜
Hungarian Prime Minister declares 'deadly' Hillary Clinton's election defeat 'great news'
(Translated from "Mail Online", 9th November 2016)
- ヴィクトル・オルバン首相はトランプ候補の勝利を祝福した
- 「素晴らしいニュースだ。民主主義は生きていた」とFacebookに投稿
- オルバンは大統領選で特定の候補者に肩入れした最初のヨーロッパの元首
- 7月、トランプの政策はハンガリーにとって「欠かせない」と発言していた
ハンガリー首相のヴィクトル・オルバンは、ドナルド・トランプ候補が「致命的な」ヒラリー・クリントン候補を打ち負かしたことを祝福した。
「素晴らしいニュースだ。民主主義は生きていた」とFacebookに綴り、予期されなかったトランプの勝利を祝った。
オルバンは既に、ヨーロッパで最初に大統領選で特定の候補者を応援した元首として知られており、トランプの外交政策が「欠かせない」とする一方、クリントンの政策は「致命的」だと酷評していた。
オルバン首相は残りのEUのメンバーが彼の移民危機に対する強硬姿勢から離反してしまうことを懸念していた。オルバンはEUの移民強制割り当て政策に強硬に反対しており、実際に国境の南側をフェンスで固めている。
オルバンは7月、「トランプ候補が掲げた移民および外交政策は欧州にとって歓迎すべきもので、ハンガリーにとっては欠かせないものだ」と語っていた。
難民を招き入れたドイツのアンジェラ・メルケル首相は、トランプ次期大統領に対して大西洋をまたいで共有された価値観による「緊密な協力」を呼びかけている。ドイツは門地、性別、宗教を問わない普遍的な人の尊厳を尊重している。
メルケルはまた、トランプとクリントンの争いによって生まれた分断を「癒やすのは難しい」としながらも、ドイツとアメリカの関係および重要性には何ら変わりがないと強調した。
「ドイツとアメリカは、これらの普遍的な価値を共有している。民主主義、自由、人類の尊厳のための、門地や人種、宗教、性的志向、および政治的立場に関わらない法規」
「これらの価値を前提に、私は次期大統領のトランプ氏に緊密な協力を申し入れた」
また、トランプ次期大統領は環大西洋28国会議にも招待されている。
EU大統領のドナルド・トゥスクおよびEU委員会のJean-Claude Junckerは、トランプが選挙運動で掲げた保護主義と孤立主義にかかわらず、「我々が大西洋に築きつつある架け橋を双方がより強固なものにしていかねばならない」と指摘した。
ドナルド・トゥスクが選挙期間中、彼の妻を引き合いに「ドナルドはもう一人で十分だ!」と語っていたことはよく知られている。水曜日の選挙結果を受けて、慌てて大西洋関係の強化を打ち出した。また、トランプ候補との会談について「都合の付く最も早い時期に来てほしい」としている。