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オルバン首相、難民の割り当てをハンガリーに強制することはできないとの見解を表明

オルバン首相、難民の割り当てをハンガリーに強制することはできないとの見解を表明

(Translated from "portfolio.hu", 19 February, 2016)

オルバン首相は木曜日、違法移民の議題をめぐってブリュッセルで開かれているEUの首脳会談について「今日の会合において、ハンガリーが望まないことや実現困難なことを強制される事態は回避された」と語った。

ハンガリーは移民割り当て制に反対

「我々は生命線を死守しなければならない」
オルバン首相は報道陣を前にこう語った。オルバン首相は2日間にわたって欧州委員会の首脳会談に参加し、難民危機へ対処する方法について会議を続けている。オルバン首相は「我々は抵抗し、なんとか難民割り当ての強制を回避した」と付け加えた。ハンガリー国営放送が伝えた。

ハンガリーの交渉生命線

イギリス政府が要求する改革について、ハンガリー政府はあらかじめ、首脳会談で絶対に阻止しなければならない2つの生命線を定めていた。ひとつは市民の自由な移動に制約が課されないことであり、もう一方はこれに関連する前例を作らせないことであった。
オルバン首相はハンガリー国民がEU域内を移動する権利を、旅行や親戚の訪問、そして出稼ぎといったあらゆる側面において守っていく意向を表明した。

また、イギリスにのみ適用される特例規定が他国についても適用される可能性をなくすことも目指していた。
ハンガリー政府は、国民が英国に移住して労働する権利を保護したいと考えている。オルバン首相によれば、いかなる新たな規定も、遡及しては適用されないようにするべきとの要求は叶えられる公算が高いようだ。つまり、既に英国に移住している国民が「今より悪い状態になることはない」という。

首相はこれらの"生命線"について、二日間に及ぶ交渉の中で是非にも守っていきたいと表明した。

イタリアがV4を脅迫

報道によれば、イタリアの Minister Matteo首相はV4を政治的に脅迫している。イタリア政府の公共放送M1において報道官Zoltán Kovácsが述べたところによれば、首相はV4の国々が難民の割り当てを拒否した場合、EUから分配される基金が削減されるだろうと語ったという。

ヴィシェグラード四国は問題の根本的解決にならないとして、難民の割り当てを断固として拒否する構えだ。Kovács報道官は、これに言及しつつ「我々は既に対案を示している」とした。
Kovács報道官は続けて、欧州の移民政策が失敗したのは計画が実行可能でなかったためだと指摘し、その原因として指導力や計画履行への動機付けの不足を挙げた。EUとトルコが合意に至ったように、シェンゲン協定についてもギリシャと合意に至らねばならないと強調した。また、会談ではすでに、複数のV4諸国で行われている取り組みを超える水準の違法移民制限規定が可決されていると主張した。

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