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フランス警官隊も敗走:「我々はムスリムだ、英国へ行かせろ!」叫ぶ移民ら

フランス警官隊も敗走:「我々はムスリムだ、英国へ行かせろ!」叫ぶ移民ら

(Translated from "Breitbart", 26 January, 2016)


CALAIS : LA MANIFESTATION DU 23 JANVIER 2016

カメラは、土曜日のデモで移民と無政府主義者が警官隊の防衛線を突破し、英国へと続く港へと突入した瞬間をとらえた。フランス政府は現在および将来にわたる地域安全対策は万全であると述べているが、この映像では「英国!英国!」と叫ぶ暴徒化した移民によって警官隊が追い立てられている。怒れる移民の一人は、カメラに向かって「我々は人間だ!我々はムスリムだ!英国に行きたいんだ!」と叫んだ。

移民たちは実際に防衛線を突破してみせた。50人が英国行きの客船、"Spirit of Britain"に乗り込んだ。

映像からは港になだれ込んだ移民たちの実数は把握できないが、最低でも150人にはのぼると考えられており、現在では500人から1,000人が船着場に進入したと推測するものも現れている。そのうち50人が英国行きの客船に乗り込んだ。

移民らの側から撮影されたこの映像によれば、港へ続く道を封鎖していた警官隊は20名に過ぎなかったため、英国行きを求める移民たちに押し切られたようだ。

当初、警察は移民らを移動させようと務め、「左へ行くんだ」と呼びかけていた。しかし移民らはこれを拒み、トラメガを手にした男につづいて前進すると、警官隊は後方を振り返りながら後ずさりを始めた。数人の警官は防衛線を作りなおそうと試みたが、警官隊長は退却を命じた。

移民らの一部はフランスの政党"新無政府主義党"の赤旗を掲げている。移民らが港へ突入するため、港のフェンスは破られた。警官隊が行った唯一のことは、数百人が既に突破した後に無人のフェンスに向けて催涙弾を発射することであった。

この映像は"Taranis News"によって編集された。これは2014年に創刊したフランスの雑誌で、移民の受け入れに賛成する立場を明らかにしている。この雑誌が扱う映像はその多くが移民たちの側で撮影されたものであることから、デモを主導した活動家たちが宣伝のために映像を提供したことが考えられる。この映像の中盤に映されている、移民たちの群れから、エアーガンで威嚇しつつ家財を守ろうとする住民の姿は視聴者に衝撃を与えた。

一方、この暴動を主導したと考えられている社会主義団体の"カレー移民連盟"は、この暴動について知らぬ存ぜぬの立場を貫こうとしている。移民連盟によれば、港に突入したことはほかならぬ移民ら自身の意志によるものであり、その他移民たちによる西欧を批判する言動は、右翼陣営のレイシズムに対する当然の報復だという。

移民連盟は、運営するブログにて「デモを主導したのはCISPM(無国籍者および移民の国際的連盟)およびATMF(在仏マグレブ*1人労働者同盟)といわれていますが、実際には多くの組織がこれを支援しました。デモの旗手たちは、この日のためにフランス全土、ドイツ、ベルギー、オランダ、そしてかの英国からも集合してみせたのです。」と述べ、また

「我々は難民たちが自由を手にし、カレー湾で英国行きの客船に乗ることが許されるべきだと言っているだけなのですが、英国のメディアには理解できないかもしれませんね」と続けた。あたかも彼ら自身がレイシストであるかのような言説だ。

移民連盟はブログの記事を「このデモは難民キャンプに住む人々が、世界中の支援団体に支えられながら自発的に組織した行動なのです」「この見解に同意しないことは現実否認的であるばかりか、移民たちの自由を取り戻そうとする崇高な戦いの価値を否定することと同義なのです」と締めくくった。

フランス政府は目下、秩序回復のためカレーへの軍の配備を求める多くの催促を受けている。カレー市長、Natacha Bouchartは人道的支援の必要性を認めつつも、この無政府状態を看過することはできないとした。内相のBernard Cazeneuveは、この事態に驚きを隠せない様子ながら「フランス政府は法と秩序の回復のため、最終的な決断を下した」と手短にコメントした。

www.breitbart.com

*1:アフリカ北西部,チュニジアアルジェリア・モロッコ三国の総称