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増加続ける移民―きしみ始めたハンガリー国境のフェンス

増加続ける移民―きしみ始めたハンガリー国境のフェンス

(Translated from "Breitbart", 10 February, 2016)

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(Quoted photo by GETTY)

ハンガリー政府の発表によれば、セルビアとの国境において既に1,000人以上の移民・難民が逮捕されている。また、不法な越境を試みる移民の数は増加を続けている。

議論を呼んだあのフェンス――アンゲラ・メルケル首相の国境開放、難民歓迎政策に公然と反抗してヴィクトル・オルバン首相が建設したフェンスを、今や多くの移民たちがよじ登り、乗り越えようとしていると"Hangary Today"が報じている。

1,000人という数は、あくまで越境を試みた移民のうちで逮捕され、裁判所によって昨年9月以降に有罪を言い渡された者の数にすぎない。警察に発見されずに乗り越えた者や、越境に失敗し逃亡した者の数はより多数にのぼるだろう。

昨年の夏、ハンガリーセルビアの国境は移民たちがドイツへ移動するための最大のルートであった。しかし9月になって、オルバン首相は毎日数千人にもなる移民が通過し、オーストリア、そしてドイツかスウェーデンへと向かうこのルートを封鎖すると発表した。

難民の数が増えるに従って、オルバン首相率いるハンガリーに続かんとする中央諸国は増え続けた。昨年には150万人の移民が通過したシェンゲン圏に続く多くの国境が封鎖された。

9月にフェンスが築かれた時、これを乗り越えたり、破壊しようとする難民の数は10人か20人にすぎなかった。しかしここ3週間で、その数は逮捕された者だけでも週あたり70人に達している。

セルビアのHorgos市の市長はPannonRテレビに対して「60人から70人の集団で行動する移民を見かけることは珍しくない。彼らは国境のフェンスの割れ目を探し求めており、また、セルビア欧州連合の国境にあたるTisza河を渡航することを試みている」と語っている。

欧州諸国の国境はここ数週間のうちに次々と封鎖され、あるいは通過が厳しくなった。マケドニアギリシャとの国境を全面的に封鎖することを宣言し、欧州諸国の防波堤を引き受けることを選んだ。これによって、南欧諸国は雪解けと同時にトルコから流入することが見込まれている数百万人の移民をまるごと負担する必要に迫られている。

ハンガリーにとって、国境封鎖は移民の足取りを鈍らせる効果的な手段であり続けてきた。しかし移民の数が増えればフェンスを乗り越える者の数も増え、より多くの警官や軍を配置する必要に迫られる。また、無政府主義者の煽動によってフランス北部カレーのような事件に発展する可能性も否めない。

www.breitbart.com