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トランプはリンカーンではない

トランプはリンカーンではない

(Translated from "The Fresno Bee", 10 February, 2016)

有権者がトランプ氏に投票したくなる大きな理由の一つに、彼が「勝者」であることが挙げられる。アイオワ州の初戦で彼の勢いが本物ではなかったと示された時、トランプ氏は「ズルされた」と泣き言を言ってみせた。彼の勝者というイメージは、複数回に及ぶ破産と、それを乗り越えて富を確立した彼の努力によって形作られたものだと筆者は考える。

かのアブラハム・リンカーンも、イリノイ州の州議会選挙で落選の苦杯をなめたことがある。彼はビジネスマンとして失格だった。破産こそしていなかったが、17年間に及ぶローンを負っていた。下院議員選挙に出馬し、再び敗北した。上院もだめだった。しかし、彼は合衆国大統領として迎えることになった。

リンカーンは、慎み深く、内省的で、同情心に満ちており、信心篤く、妻のことでいつも苦悶していた――まさに、トランプ氏とは正反対の人物だ。

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トランプ氏は魔法使いのオズだ。鏡に囲まれ、あやしい煙が漂っており、虚勢と脅迫をこの上なく上手に利用し、実体を持たない。彼の正体はまったくもって謎のままだ。

リンカーンのような善き"敗者"を合衆国に与え給うたことについて、神に感謝を捧げたい。神はまた、トランプ氏のような"勝者"からも我が国を守り給うことだろう。

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