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政府発表:ハンガリーはノルウェイの要求を拒否 難民の再入国を認めず

政府発表:ハンガリーノルウェイの要求を拒否 難民の再入国を認めず

(Translated from ”Hungary Today”, 15 January, 2016)

ハンガリー政府の報道官は、同国が他国からの強制送還にともなって入国を試みる難民を一切認めない方針を表明した。ハンガリー以外の加盟国に最初に到着し、最終的に欧州の辺境で入国を拒否された難民は、数千キロの道のりを徒歩で"帰宅"することを余儀なくされている。

木曜日、公共放送で放送された午後のM1ニュースにおいて、Zoltán Kovács報道官は「欧州地図を一瞥すれば、誰でもこの判断を認めざるを得ない」と述べた*1

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(Quoted Picture by Árpád Kurucz/nol.hu)
ハンガリー政府の閣僚らは、特定の加盟国を指名して難民を押し付ける行為は断固として許容できないと考えている。また、彼はハンガリー政府は今なおダブリン協定を含む国際法を完全に遵守していると*2強調した。

報道官は、今年最初の官報において表明された、「ハンガリー国境にフェンスがある限りは不法難民の入国を阻止できるが、フェンスがなければ、ハンガリーは第二のケルン*3になりかねない」とする総務大臣János Lázárの見解を維持していると述べた。

今月初頭、ノルウェーのErna Solberg首相は4000~5000人の難民をダブリン協定を根拠として他の欧州諸国に送還する方針を表明しており、その中にはハンガリーへの860人も含まれていた。

hungarytoday.hu

news.nna.jp

*1:訳註:ダブリン協定は難民が最初に到着した国において保護されるべきことを規定していますが、ハンガリーは海岸を持たず、イラム諸国と国境を隣接していません。そのため、ハンガリーが保護する義務を負う難民は1人も存在しないと主張しています。

*2:訳註:ひとつ上の註をご確認ください。

*3:訳注:ドイツ西部の都市Colongeでは、大晦日、1000人以上の難民が関与したとされる集団暴行事件が発生しています。